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第13回 コラム(2018/09/25)

【業務パッケージを超高速開発で構築する!】
企業のシステム構築において、業務パッケージを導入するケースがある。

メリットとしては「スクラッチ開発よりも低価格・短期間で導入できる」「販売導入実績が多く、品質が安定している」「経理など法律に規定された業務については、パッケージ導入により業務の標準化を推進できる」などがある。

デメリットとしては、「自社にとって必要な機能が搭載されておらず、業務の効率化や売上アップにつながらない可能性がある」「利用者数やサーバ台数が増えると、ライセンス費が高額になってしまうことがある」「利用者側ではカスタマイズが行えない」「カスタマイズを行うとバージョンアップが行えなくなる」といった課題がある。基幹業務でパッケージを利用する際は、カスタマイズを行うことがほとんどである。結果として、かなりの費用と時間がかかってしまい、パッケージ導入のメリットである「低価格・短期導入」が実現できなくなってしまう。

今回はデメリットを補う方法として、超高速開発ツール(ジャスミンソフト社Wagby)を使うことで、業務パッケージの足らない業務機能を「サブシステム」として位置付けて、開発して連携させることを考えてみた。
●ジャスミンソフト社Wagby:https://wagby-lab.jp/

超高速開発ツールで構築できるケースとして、以下の機能が考えられる。
a. 業務パッケージが提供するAPIとの連携や、CSVダウンロード機能からデータを取り込み、
 自社に必要な項目を追加して、検索・一覧・明細照会を可能にする。
b. 業務パッケージとは別にEXCELやACCESSで管理しているデータを取り込み、照会機能を
 開発する。
c. 会社独自の営業支援や予実管理といった、業務パッケージにない機能を新規で開発する。
d. 既存システムやクラウドサービスを利用している場合、必要に応じてシステム連携を行う
 ことで、総合的な照会機能を開発する。
※以前コラムで紹介した、CData Software Japan社のCData Drivers/CData API Serverを利用することで、システムへの自動認証と標準SQLによるデータ連携が可能となり、Wagbyの画面表示や更新処理が可能になる。
【参考URL】
※第8回 コラム20180319 のリンク先

開発事例として「保険代理店業務パッケージを超高速開発ツールで機能拡張する!」といったシステム構築を紹介する。保険会社が提供する保険代理店業務パッケージは機能が豊富で、低価格/無償で利用できるため、多くの保険代理店で利用されている。

カスタマイズができないために、CSVデータのダウンロード機能を活用してEXCEL等でアプリケーションを自社で開発することが多い。ただ開発担当者がいなくなると、メンテナンスができなくなることがある。超高速開発ツールを利用すれば、自社で思い通りの業務システムを開発できる。また、プログラムが自動生成されるので、属人化することなく自社で継続的に保守を行うことができる。使い慣れた保険代理店業務パッケージを有効活用しながら、自社業務にマッチしたサブシステムを、低価格・短期間で構築した事例である。

参考までに「画面1.顧客・契約・新規案件を1画面で照会」「画面2.満期到来のカレンダー表示」「画面3.予算実績の照会」を添付したので、確認ください。

画面1.顧客・契約・新規案件を1画面で照会

画面2.満期到来のカレンダー表示

画面3.予算実績の照会

また超高速開発で構築するケースで、上記d.アプリケーションの連携手法として、1つ製品を紹介したい。Wagby では UI を統一的に作成しつつ、Wagby から既存システムや業務パッケージを操作するということが考えられる。これらが HTML ベースであれば、Wagbyから URL を叩いて HTML のやりとりをして操作することが可能であり、Webスクレイピングと呼ばれている。

日本ネクサウェブ社のXiCRO-WEB(エクシクロWEB)では、Webスクレイピングの技術により、業務パッケージとWagbyで開発したサブシステムのポータル化や、業務パッケージや既存システムのモバイル対応(Wagbyはモバイル対応済)を実現することができる。
●ネクサウェブ社のXiCRO-WEB(エクシクロWEB)
XiCRO-WEB(エクシクロWEB)

当社では、利用者が思い通りのシステムを短期間で構築できる「超高速開発」を積極的に勧めている。今回、業務パッケージのデメリットをカバーするサブシステムを開発することで、自社にマッチした業務システムを実現できるようになる。

業務パッケージを利用したいが、カスタマイズできないといわれて導入に悩んでいる方、業務パッケージを利用中だが、カスタマイズ費の問題でベンダーに開発依頼ができない方、業務パッケージの出力データを利用してEXCEL等で自社アプリを開発しているが、保守に不安を感じている方は、業務パッケージを利用した超高速開発をぜひお勧めしたい。
ご興味がある方は、当社までご相談ください。

文責:天井 誠一

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