ローコード開発ツールを利用した保険代理店業務システム
スクラッチ開発の半分のコストと開発期間で構築
画面系とバッチ系のローコード開発ツールの組合せで脅威のスピードと低コストを実現!
背景
保険代理店A社様では元々損害保険会社が提供するシステムを使用していましたが、データ連携ができない、項目を増やすなどのカスタマイズができないために、開発ベンダーが提供する保険代理店業務パッケージをカスタマイズして利用していました。
しかし、運用保守費用や改善費用が高く、またパッケージソフトはすべてカスタマイズできるわけではないため、システムの入替を検討していました。
一刻も早く保守費用を減らしたいという要望と、保険業法改正に伴う管理業務の強化対応が急務であるため、1年以内に新システムを導入する方法を模索していたところ、「ローコード開発ツールを利用した独自の保険代理店業務システム」の導入を目指すことになりました。
目的
・システムの初期開発では設計書ベースでなく動作する画面を見ながら自社の業務にマッチしているか確認しながら構築する
・業務の急な変化に対応できるように、パッケージのような機能制限はなく、短期間でリリースが可能である
・システムの運用コストを50%削減する
効果
・画面系、バッチ系のローコード開発ツールを利用して、前回のシステム導入時より開発期間と初期費ともに50%削減できた
・本番運用開始後のシステム改修は3か月でリリースできるようになった
・システムの運用コストと改善コストを50%削減することができた
概要
システムイメージ
画面イメージ
① 保険代理店業務ポータル画面(Wagby EE)
お知らせやスケジュールをポータル画面に表示します。
左のツリー構造のメニューより業務メニューを選択できます。
② 収支明細照会・入力・精算照合画面(Wagby EE)
損害保険会社に直接計上できない契約があることを想定して、収支明細記帳ができるようになっています。
③ 精算照合画面(Wagby EE)
収支明細記帳したデータと損保から提供される勘定書データによる精算照合が可能です。
④ 工程管理画面(Wagby EE)
異動、更改、新規など取引ごとにプロセス管理を行うことができます。
保険代理店の工程に合わせてプロセスを設定することが可能です。
⑤ 顧客・契約照会画面(Wagby EE)
損保から提供される定期保有データより顧客・契約を自動生成して、画面照会することができます。
該当顧客の見込契約、対応履歴、工程に関しても照会することができます。
⑥ 共同ゲートウェイ経由のデータ取込の開発画面(ETL Platform)
共同ゲートウェイから提供される各種データ(定期保有、勘定書、生保代手など)をETL PlatformのGUIの操作でデータベースに保存します。
保存したデータはWagby EEで開発した画面に表示することができます。
会計システムへのデータ出力や統計に関するEXCELデータ出力も簡単に作成することができます。
技術要素
・各種画面はWagby EE にてローコードで開発
・データ取込やデータ出力についてはETL Platformにてローコードで開発
・画面からのデータ取込、データ出力の画面からの指示は Wagby EE と ETL Platform を連携するローコードで開発
システムに関する情報
利用者数 | 無制限 |
システム形態 | 画面系処理:Webアプリケーション バッチ処理:Windowsアプリケーション |
開発言語・ツール | 画面系処理:Wagby EE(ジャスミンソフト社) https://wagby-lab.jp/ バッチ処理:ETL Platform(自社製品) https://wagby-lab.jp/service/solution/etl-platform/ |
開発期間 | 8ヶ月 |
開発規模 | 20人月 |