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第16回 コラム(2019/04/19)

【「超超高速開発」で業務システムをノンプログラミングで構築する!】
超高速開発ツールの採用比率は、現在、業務システム全体の数%であるが、5年後には30%、10年後には50%を超えると当社では予想している。

ジャスミンソフト社「Wagby」を利用した開発では、画面系機能や簡易帳票出力機能が開発対象となるが、業務システムの機能としては、バッチ処理や他システム連携や複雑な帳票出力の機能も必要となる。「Wagby」と、バッチ処理・システム連携・帳票作成における超高速開発ツールやサービスと組み合せることで、今までスクラッチ開発や、超高速開発ツール+カスタマイズで開発してきた業務システムが、ノンプログラミングで開発できるようになる。当社では「超超高速開発」として、紹介していきたいと考えている。

「Wagby」+「ETL」+「帳票ツール」+「RPA」によって、業務システムを「超超高速開発」で構築したいと考えている。

◎バッチ処理(Wagby+ETLツール)
業務システムでは、人事・会計情報などのデータ取込、外部システムへのデータ提供、月締めの集計処理などのバッチ処理があり、ETLツールを活用することで実装できる。大規模な業務システムでは「大量データを高速に処理」「様々なデータ加工が可能」といった機能が求められてくる。

当社ではユニリタ社「Waha!Transformer」が、バッチ処理をノンプログラミングで構築する有効な方法と考えている。「高速なデータ処理」「豊富な変換機能」「自社製品につき、迅速なサポートと顧客の要望事項を反映しやすい」「ジョブ運用機能を標準搭載している」ことで、Wagbyを利用した大規模な業務システムのバッチ処理に対応できると考えている。Waha!Transformerはユーザ企業で簡単に設定できるが、当社ではWagbyと連携するバッチ処理をテンプレートとして用意することで、より簡単に連携できることを計画している。

◎システム連携(Wagby+Webサービス連携ツール)
他システムとの連携として「Webサービス」を用いたリアルタイムデータ連携がある。Webサービスを用いた連携を行うには、連携対象システムがWebサービスに対応していることや、Webサービス連携を行うための個別開発が必要になってくる。これらを解決するツールとして、当社では下記のツールを活用している。

● CData Drivers(CData Software Japan社)
 クラウドサービス(SaaS)上のデータに対して仮想RDB接続を実現するドライバ製品である。
 本ツールを利用することで、標準SQLを用いて既存業務システム(オンプレミス/クラウド
 問わず)や各種ツールからのデータ連携を効率化することができる。
 Wagbyとは「接続先データベース」を指定して、クラウドサービス側のDB構造を自動インポ
 ートすることで連携できる。
● CData API Server(CData Software Japan社)
 既存RDBやNoSQL DBなどからREST APIを自動生成するAPI開発プラットフォームである。あらゆるデータストアからAPIを自動生成/公開することができる。
 自動生成/公開したAPIに上記のCData Driversと連携することで、Wagbyとの連携が可能になる。

◎帳票作成(Wagby+帳票作成ツール)
業務システムでは多くの帳票を作成しており、レイアウトでは細かな書式設定が求められる。スクラッチ開発では、SIerがデータ抽出~帳票出力まで全てを開発している。超高速開発では、SIerで帳票に必要な項目(データ)を用意し、ユーザ企業で帳票のレイアウトを決める、といった役割分担により、SIerの負担が減り、現場の要望に合った帳票を作成することが可能になる。

当社では、アイ・コン社「風神レポート」を開発ツールとして提案・活用している。帳票出力に必要なデータはCSVデータであり、CSVの項目を確認しながら、帳票レイアウトを作成できる。帳票作成の流れは、以下のコラム「業務システムの帳票作成で超高速開発を実現する!」をご参照ください。
 ※第11回 コラム(2018/07/11)

◎自動処理(Wagby+RPA)
以前にコラムで「RPAを有効活用できる業務とできない業務」「RPAの適用と運用」についてまとめた。当社では、RPAの評価とWagbyでの活用方法を検討している。詳細は「RPAを有効活用したシステムを構築する!」をご参照ください。
 ※第14回 コラム(2018/12/21)

RPAでは、EXCELから1件ずつ業務システムの画面に入力する作業を自動化することが多い。必須入力チェックなどでエラーが発生すると停止してしまうので、停止しない仕組みを考える必要がある。また入力データをRPAを使って既存システムの入力画面にデータを自動的に貼り付けるだけでは、本当の意味の自動化は実現できないと考えている。

WagbyではCSVファイルの一括入力機能があり、RPAを組み込むことで、入力画面に1件ずつ登録する処理が不要で、短時間でデータ登録を行うことができる。また全件取り込んだ後にエラーを確認できるので、入力データのエラーで処理が中断することはない。超高速開発ツールの機能を生かしたRPAを実装することで、運用負担を軽減するシステムを構築できる。

当社では、スクラッチ開発による業務システムを超高速開発ツールを利用して構築できないかということを、10年以上継続的に検討・実施している。超高速開発ツールの組み合わせ「超超高速開発」によるノンプログラミングでの業務システム構築方法を、顧客やSIerの方に紹介して支援したいと考えている。

超高速開発ツールで業務システムがどこまで構築できるのかについてご興味のある方、業務システムの刷新を検討中の方は、当社までご相談ください。

文責:天井 誠一

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