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第19回 コラム(2019/09/17)

【ワンソースマルチユースで、リッチな業務システムを構築する】
 ~Webシステムにおいて最適、最高のUX(User Experience)を実現するRIA開発ツール「nexacro platform」を提供します。~

Webシステムで利用者が思い通りの画面を構築する方法として、Rich Internet Application(以降、RIAとよぶ)を利用することがある。業務システムにおいて「ワンソースマルチユースで、多くのブラウザやモバイルに対応したい」「入力画面で高い操作性を実現したい」「照会画面で多くの情報を見やすく、1画面で表示したい」などの目的で導入している。RIAを実装するには、Adobe FlashやMicrosoft Silverlightといったブラウザにプラグインを設定する方式と、HTML5やAjaxで実現するWeb方式がある。前者のプラグイン方式は収束する方向であり、現在はWeb方式で実現している。

RIAを開発するには、HTML5やAjaxでプログラミングする方式と、RIA開発ツールを利用して GUI で画面を構築するノンプログラミング方式がある。RIA開発ツールで構築すると、「ワンソースマルチユース」で Windows・Android・iOS上で多くのブラウザの最新~過去のバージョンまで動作可能になる。ただツールの費用がかかるために、業務システムを特定ブラウザで利用する場合などでは、金額的メリットが見出しにくい。

当社が販売する「nexacro platform」は、「Wagby」(※1)で構築するWebシステムのRIA対応に限定して使用することで低価格を実現した。サーバライセンスにつき、ユーザ数の増加による追加費用が発生しないので、小規模な開発でもメリットが見出せる価格設定とした。
(※1)ジャスミンソフト社「Wagby」は、Webアプリケーションをノンプログラミングで自動生成するツールである。
    https://wagby-lab.jp/

「nexacro platform」を使った開発では、画面項目の種類・配置・制御はGUIで簡単に設定できる。
ボタンなどのイベント制御やサーバとの通信処理は JavaScript で開発する。イベント制御では画面遷移や画面項目間の表示処理、サーバとの通信は REST API の処理などがある。「nexacro platform」はオンライン技術サイトが充実しており、サンプルを確認しながら実装できる。RIA開発ツールで実装した情報から設計書を自動生成できるので、開発の効率化につながる。開発の生産性は、HTML5やAjaxによるプログラミングに比較すると少なくとも1/3の時間で開発できると考えている。

「nexacro platform」は、サーバのテーブル情報をPCのメモリ上に展開する方式で、リッチな画面表示と高速検索処理を実現している。
「Wagby」のモデル情報(=上記の「nexacro platform」のサーバのテーブル情報)に REST API 自動生成の設定を行うことで、簡単に連携できる。また、日本ネクサウェブ社「XiCRO-WEB」(エクシクロWEB)は、Webスクレイピング(Webシステムの画面情報から必要な情報を取ってくる)技術により、既存システムに手を入れず、既存システムのUIのリッチ化/モバイル対応を実現できる。複数の既存システムの各画面の情報を融合して、新しい画面を既存システムの変更を行わないで作り出すことができる点が、最大の特長である。「XiCRO-WEB」で抽出したデータは「nexacro platform」と連携しやすいデータソース構造で、既存システムの各画面の情報と「Wagby」で構築した新システムの画面を融合したポータル画面が構築できる。

「Wagby」は様々な画面レイアウトの自動生成が可能で、利用者が画面を開発できる。1画面に検索・一覧・詳細画面を表示したい場合などはカスタマイズが必要となり、Javaとカスタマイズの技術が必要である。「nexacro platform」を利用することにより、カスタマイズが必要な画面も容易に画面を開発できるようになる。

当社では、システム開発における利用者と開発者の役割分担について、利用者側が対応することにより、要望通りのシステムを短期間で構築できる「超高速開発」を積極的に勧めている。今回、画面開発においても、利用者側で対応できるRIA開発ソフトを利用することにより、短期開発を実現できるようになった。業務システムの新規開発時における超高速開発の採用比率が、5年後に30%、10年後に50%を超えると予想している。

「nexacro platform」の提供により、超高速開発で利用者の画面要望を満たすことができるので、業務システム刷新で現行システムの画面を踏襲したい または 思い通りの画面にしたい顧客、内製化によるシステム開発を考えている顧客、超高速開発によるビジネスを考えているSIerにとって有効なソリューションになると考えています。
上記の顧客やSIerの方、「Wagby」で業務システムを運用中で画面変更を検討中の方は、ぜひお問い合わせください。

文責:天井 誠一

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