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第15回 コラム(2019/02/17)

【超高速開発ツールによりSIerのビジネスを創る】
超高速開発ツールを利用したSIerのビジネスモデルには、「顧客が内製化する際に開発・導入・運用面で支援を行う」「受託案件の生産性を飛躍的に向上させるシステム開発を行う」2つがある。

前者は、内製化(※1)により顧客からの開発依頼が減少するのでは?と思われるかも知れないが、現実的には全ての開発を内製化される企業はほとんど無いので、内製化を考えている顧客に提案することで新規顧客開拓につながっていく。後者は、付加価値の高いSIビジネスと顧客との新しい関係性を実現することができ、SIerの新たなビジネスモデルを創ると共に、時代にマッチしたビジネスチャンスに繋げることができる。

※1 スクラッチ開発ではプログラミングという専門知識や教育が必要であり、顧客は外部へ委託することが多い。ノンプログラミングの「超高速開発ツール」を前提とすることにより、顧客自身による内製化が可能と考えられる。先ずは内製化の対象を「小規模な機能追加や機能変更」とすべきである。

外部のSIerに委託すると、小規模な対応内容であっても、打合せ→見積り→発注→作業着手→・・・により、数時間で完了する作業内容でも数週間を要してしまうことが珍しくない。当社ではWagby(ジャスミンソフト社製品)を超高速開発を実現するツールとして、顧客からの開発業務に長らく利用している。

具体的なメリットを考えてみると、
①「付加価値の高いSIビジネスの実現」
Wagbyは従来の開発の10倍以上の生産性を達成している。これを武器にSIビジネスを展開することで、スクラッチで開発する競合企業には真似できない提案が実現できる。提案金額は安いが、SIerの一人当たりの売上金額が増加することにより、付加価値が高いSIビジネスが可能になる。

例)従来型の開発の場合
受注金額   1,200万円
技術者工数    15人月
売上金額/人   80万円/月
超高速開発の場合
受注金額    600万円
技術者工数    4人月
売上金額/人  150万円/月

②「必要な機能を随時追加開発することができる」
一般的な開発プロセスの場合は要件定義フェーズにおいて、必要な機能(必要そうな機能も)を洗い出し、開発後の機能追加を極力無くす傾向にある。何故なら、開発後の機能追加や機能変更により、システムが継ぎ接ぎ状態になり、プログラムがスパゲッティ状態になってしまうと考えてしまうからである。

このことにより、あまり使われない機能も開発対象になってしまい、使われている/いない、に関わらずシステム変更時のテスト対象となり、作業を増やしてしまう大きな要因となる。
超高速開発の場合は、稼動後に機能追加してもシステムが継ぎ接ぎ状態になることはないので、必要な機能を段階的に開発することが可能になる。

③「属人化を防止する」
Wagbyを用いたシステム開発では、Wagbyの設計情報の入力画面に登録する。設計情報の入力画面や項目が決められているので、正しく入力された設計情報は誰が入力しても同一になる。スクラッチ開発の場合は、プログラミング(コーディング)の記述の自由度が高いため、他者のプログラムを変更する場合は、プログラム解析の時間が作業時間の大半を要してしまう。Wagbyで開発したシステムは、”属人化”を防止することができる。

④「顧客とSIerの役割分担の見直し」
Wagbyでは開発規模や開発期間により、ある時は「SIerが担当する」ある時は「顧客が担当する」といったことが可能になる。以下のように、開発内容によって担当を決めることができ、顧客とSIerとの開発の連係関係を実現することができる。

【開発内容】 【担当】
初期開発 SIer
小規模機能追加 顧客
中規模機能追加 SIer
小規模機能追加(緊急) SIer
小規模機能変更 顧客

当社では、スクラッチ開発における課題を、超高速開発ツールを利用することで解決できないかということを10年以上継続的に検討・実施している。その内容をSIerが有効活用できるように支援したいと考えている。超高速開発ツールにご興味があるSIerの方、既存の開発手法に課題があり改善を検討しているSIerの方は、当社までご相談ください。

文責:天井 誠一

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